はじめまして、PMHのBoss(?)をやってます、村上のりひろです。
ここでは、ぼくの趣味や体験を通し考えてきた、パパママハウスの目指す方向性やポリシーなどを連載
してゆきたいと思っています。
ぼくの一番好きな小説家は、開高健(かいこうたけし)です。
1957年に芥川賞を受賞した小説家で、彼の作品は、大きく三つのカテゴリーに分けられます。
芥川賞時代の純文学、ベトナム戦争従軍記者時代の経験を元に書かれた作品、そして、1989年に亡くなるまでの晩年、アマゾン川、アラスカ、北米、南米、モンゴルなど世界中へ釣りに行った紀行文です。
それと、パパママハウスのエコと何の関係があるのかと感じられる方もいらっしゃると思いますが...。
かつて、ぼくは開高健のルポルタージュ通りに、アラスカはアンカレッジの街から300マイル(約500キロ)のキーナイ川へサーモンフィッシングに行きました。その道中はクマに会ったり、ムースに会ったり、車で3時間走っても風景は森林と氷河に覆われた山の連続。あまりの偉大さに圧倒され、深く感動しました。
しかし今やその美しい自然は、工場生産・大量消費で生まれるCo2によって破壊され続けているのです。
ぼくがたびたび訪れるインドネシアのジャカルタでも、雨が降ると路面はすぐに水深1メートルといった状況になってしまいます。社会資本の整備も必要だとは思いますが、そんなニュースを見聞きするたび、地球の温暖化対策、すなわちCo2の削減が急務であると思い知らされます。
以前は、どこのハウスメーカーも、耐震・断熱・保証・安価な価格を前面に打ち出し広告されていました。
が、現在は、なんでもかんでも呪文のように「エコ」「エコ」「エコ」。
エコという言葉だけが独り歩きしている気がしてなりません。
しかもその「エコ」とは、エネルギー会社から供給される装置物であることも多く(それはもちろんエコにもつながることかもしれませんが)、「エコロジー」の持つ本来の意味から、どんどん遠ざかってきているようにも感じるのです。
お客様にとっても費用の負担が増し、ましてやCo2をたくさん排出しながら工場生産された材料で耐震、耐熱、その上エコ製品の設置。それで本当に「エコ」と呼べるのだろうか、疑問が沸いてきます。
当社では2x4の建材は、広くカナダ、アラスカ、中国、ロシアなどから輸入されるSPF(=スプルース・パイン・ファー、米松や米杉などを除いた松群の総称、これはまたの機会に説明しますね)を使っています。
建材に使われるため輸入されるパインは、SPFの中でも白く見た目が美しいものだけ。いわゆる上澄だけが日本に輸入されているのです。カナダでは計画的に伐採森林が行われているとはいうものの、パパママハウスも森林破壊の一端を担ってしまっているのではないだろうか、時折そう省みることがあります。
そこで、パパママハウスができることは何だろう。そう考えた時、ぼく自身、豊饒な自然をリスペクトしている、その気持ちがすでに「エコロジー」と繋がっているんじゃないか。装置物のインストールだけでなく、本来の意味での「エコロジー」を考えよう。素直にそこにたどり着いたのです。
自然との共存をただ装置だけに頼るのではなく、皆さんと共にどうエコについて取り組むべきか、
「できること、したいこと、すべきこと」を一緒にディスカッション、コラボレートしてゆくことが大切だと思っています。
エコへの取り組みと一口に言っても、その人それぞれに合った接し方や方策があるでしょう。
Co2を吸収してくれる樹木のガーデニング、有機野菜の栽培...
住む人にも優しく自然にも優しい家を、皆様と共にパパママハウスはつくり続けていきたい。この星に生きるものの一員として、恥ずかしくない生き方、暮らしができるよう。
家はお客様にとって、そしてパパママハウスにとって大切な宝物。
「エコロジー」を考える上でも常に一歩先をゆく存在でありたい。けれど驕ることなく自戒の気持ちを忘れず、
開高健がアラスカ紀行で記した言葉を最後に締めくくりたいと思います。
「この豊饒で深淵極まる自然よ永遠なれ」
村上 敬博
10/1/21
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